スロッド「こんにちは」
ＥＶＡ「うわあ、かわいいー」
スロッド「え……」
ＥＶＡ「おいでおいで、こっちへおいで」
スロッド「うん！」



スロッド「君はどういう部族なの」
ＥＶＡ「あたしのルーツは、バイキングなの」
スロッド「えーっ！！それがどうしてアマゾンにいるの？」
ＥＶＡ「バイキングはね、一番最初にアメリカ大陸を発見したのよ。だけど先住民族のインディオとの戦いに敗れ続けて侵出することが出来なかったの。」
スロッド「コロンブスじゃなかったんだ」

ＥＶＡ「そうよ。そんなバイキングの中で、わたしのご先祖様は勝ち続けて生き残って南下していったのよ」
スロッド「でもさ、どうしてヨーロッパに帰ろうとか思わなかったの」
ＥＶＡ「それはね、元々わたしの血族は王族で国を滅ぼされたの。だからバイキングになって国を捨てたのよ。帰るところがなかったのよ。もう、このアメリカで生きていくしかなかったの」
スロッド「人間社会って複雑だなあ……」

ＥＶＡ「アマゾネスの名前は、当時のリーダーが付けたの。インディオとの戦いに勝ち残るためには女も武器を持って戦わなければならなかった。ハヤブサもそうでしょ。巣に近づいた獣は必死で戦うでしょ。あたし達はそういう感覚かな」
スロッド「まあ確かに……ボクたちはメスの方がおっきくて強いし。じゃあ武器も使えるんだ」
ＥＶＡ「うん、ひととおりはね。でもあたしはまだまだよ」
スロッド「人間は男の方が大きくて強いもんね」

ＥＶＡ「あ、アルマジロ、いい防具になりそう」

　

スロッド「防具……ああ、鎧のことか……」
　ＥＶＡは駆け足でアルマジロに追いつくと、捕まえた。