第五章『生きる戦い』 FVSアトラス
 山岳の王者、アトラスは長い翼で相手の羽を叩き折ってきた鷲戦士。150羽にも及ぶコロニーのボスだ。そして流れ者のFが狩りをするところに大集団が襲いかかった。
俺たちの山で狩りをするな。そして戦いが始まる。
 【戦力徹底比較】
 カンムリクマタカVSヒゲワシ、異色の対決を徹底比較!

 巨大なヒゲワシ、翼で山羊をたたき落とす体力を持つ。しかし空中戦では爪の威力とスピード、どちらもカンムリクマタカであるFが数段上。アトラスは条件に手下のハゲワシ10羽をくわえた。
結末はいかに!

『鷹戦士F』 第五章 生きる戦い−本文抜粋


 巨鳥アトラスはいきなりFに襲いかかる。Fは交わすと急上昇、急降下でその背中を蹴る。アトラスはぐらつくがそこを仲間が囮として進路を遮って向かってきた。Fは素早く浮上して蹴り上げた。アアトラスはそのパワーに体が沈む。と同時に横から捨て身のハゲワシが体当たりを食らわす。Fはその背中を鷲掴みにした。ギャアー
 鳴き声が響いたその時、気配を消していたアトラスが急降下してFの翼を叩いた。グキリと鈍い音と激痛が走る。瞬時にあのクラウスの顔が浮かんだ。Fはバランスを崩して落ちていく。そこを追撃るようにアトラスはまた体当たりし、二羽は岩場に叩きつけられ、茂みに落ちた。Fは脳震盪をおこすが頭を振って意識を取り戻す。その時、上から巨大なくちばしがその背中を突き刺す。地上戦では体の大きいアトラスが圧倒的に有利だ。
 激痛がFの羽を走る。飛べない。右の翼が動かない。
 両足で立つためかぎ爪は使えない。しかも回りが林や茂みだ。アトラスのくちばしがFの体に容赦なく突き刺さる。Fの小さいクチバシは攻撃するにも相手の深い羽毛に遮られる。
「カンムリクマタカ、俺の力を思い知るがいい。鳥の王者はお前ではない。このヒゲワシのアトラスだ!」
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